第8回.機器分析の装置構成について説明します
こんにちは。ばけぴとです。
第8回は機器分析の装置構成について、説明します。
機器分析の装置は、オートサンプラーや検出器など、数種類のユニットから構成されています。基本的な装置構成を知っておくと、各分析機器の特徴を理解しやすくなります。
それでは、行きましょう!
・目次
1. 機器分析とは?
第1回でも解説しましたが、機器分析について解説します。機器分析とはその通り、機器を用いて分析する学問のことです。機器分析には「定性分析」と「定量分析」の2種類があります。「定性分析」では "何" が含有しているかや "分子構造" を分析します。また、「定量分析」では "どのぐらい" 含有しているかを分析します。詳しくは図1を参照。
2. 機器分析の装置構成(HPLCを例に説明)
続いて本題です。機器分析の装置構成に関して説明します。まずは図2を見てください。基本的に機器分析の装置には、「送液or送ガス部」~「解析部」の6つの要素があります。装置によっては、反応部がなかったり分離部がなかったりと、まちまちですが、この6要素を基本の型として理解しておくと、様々な機器分析の装置を理解しやすくなります。
例としてHPLCでは、各ユニットは下記の装に対応しています。
- 送液部→ポンプ(水や有機溶媒など溶離液をカラムに向かって流します)
- 試料導入部→注入口(手動でシリンジを使用 or オートサンプラーでサンプルを導入する)
- 反応部→HPLCの場合なし
- 分離部→分離カラム
- 検出部→検出器(UV検出器など)
- 解析部→PC(測定結果を解析する)
今なら20,000円キャッシュバック!
今回の講義は以上です。
あまり深く解説すると、混乱するので、今回は機器分析の装置は図2のような構成なんだなと、なんとなく理解できれば十分です。
次回以降では、各機器の装置構成や原理について解説していきます。まずはクロマトグラフィー関係から取り掛かる予定です。お楽しみに!
それではまた!